単独忍び猟に於ける猟装について

狩猟

いよいよ待ちに待った猟期が来ましたね。皆さん、肉、とってますか?

ワタクシ、今期は大物狙いで山を徘徊しているのですがエンカウントはするものの未だに肉にありつけていない状況です。

痕跡はあるのですが…

おそらく山に行く頻度が少ないのが原因でしょう。

やはり社会性を捧げて週5~7日山に入らねば…(白目)

さて、話は変わりますが、猟のスタイルっていうものは様々なものがあります。

法定猟具を用いた罠猟や銃猟、網猟。

私はもっぱら銃猟メインですが、銃猟の中でも巻き狩り、単独猟、渉猟、流し猟…

色々なスタイルで獲物の痕跡を探し、知恵を絞り、追いかけ、駆け引きを経て獲物を捕らえると思います。

さて、猟師にとっての課題とは獲物を獲ってからも存在します。

…そう、獲物の引き出しです。

獲物を追いかけている時には脳内分泌がドバドバ出ているのでそこまで疲労感を感じないのですが、いざ引き出しのタイミングとなるとこれがちょうど切れるタイミング。強い疲労感を感じながら獲物を車両まで引き出さねばなりません。これがもうね

ゲロ吐きそうなマーライオンになりそうなくらいきついんですよ。いや、マジで。

ロープ掛け、籠持ち、橇、フィールドドレッシング、ネコ車

猟のスタイルや捕獲場所の状況などによってさまざまだとは思いますが、どのスタイルでも獲物の引き出しってのは大きな課題の一つだと思います。

(知り合いの人でクローラー使って引き出しているというツワモノもいました)

山中で獲得した獲物の引き出しって皆さんどうしてますか?

ちなみに私は単独忍び猟と巻き狩りがメインなのですが、巻き狩りの時はそれこそ獲物の脚にロープをかけて引き出しをしていました。

これがね、めちゃめちゃ重いんです。特に獲物をそのまま引きずるから摩擦も大きいし、木の根や石に引っかかったりと結構力がいるんですよ。(まぁ私自身が家畜化された貧弱なデブ筋力が不足しているという可能性も…ゴニョゴニョ)

巻き狩りの時は複数の人間で曳くからまぁどうにかなるんですが、単独猟の場合はそうもいきません。

獲物を追いかけてると普通に山を越えることもありますし、車両から数時間離れている場所で獲れることもザラです。

そんな状況で数十㎏もある獲物を引きずりながら車両まで戻る?

ムリですね、ムリムリ(ヾノ・∀・`)ナイナイ

そこでワタクシ考えました。どうすれば安全に体力を温存しながら獲物を持ち帰ることができるのか。

色々考えた結果、フィールドドレッシングで解体した後、ミートを背負うのが一番合っていると感じました。

そのため今まではボディバッグやらウエストベルトで山に入っていたのですが、これが意外と使い勝手が悪い。

今期の狩猟の装備について

で、実は昨年度の猟期前に新しいギアを導入したんです。

それがこれ!

ミステリーランチのポップアップ30

デイパックとミートホルダーのいい処取りのポップアップ30は、狩りの最中では薄型で機能的なデイパックですが、OVERLOAD®フィーチャーにより、正真正銘のミートホーラーに即座に変身させることができます。伸縮式フレームは36㎏まで許容し、重量を肩、背中、腰と分散して安定させることで長い移動も快適です。獲物を仕留めた後、移動する必要があるときは、POP-UP 40のフェイスコンプレッションに弓やライフルをしっかりと固定し、両手をトレッキングポールや困難な地形での移動のために空けることができます。一方、十分なポケットと収納スペースがあるので、ギアや食料を手近に置くことができ、ジッパーと巾着の組み合わせで、必要なものをすぐに手にすることができます。また、ハイドレーションリザーバーを入れるスペースもあるので、フィールドでの長い一日でも最高の体調を維持することができます。

詳細 | Mysteryranch | ミステリーランチ オフィシャルウェブサイト by エイアンドエフ

単独で山中に入るための装備だけでなく、獲物を仕留めた際のミートホーラーとしても併用できる、というのは機動性の維持という面でも大きなメリットなんですよね。

特に日本の山中は勾配のキツさやエリアによって粘土層や腐葉土層、ガレ場や砂場など足場環境が目まぐるしく変わるので両手をフリーにすることができる、というのは安全性を確保するための点としても強みであると思います。

ただ30L、という容量はデイハントメインとしては問題ないですがオーバーナイトハンティング、となると少し心許ないので、自分はオプションのアクセサリーを取り付けて使用しています。そうすることで多少積載量を増やしたり荷重を分散させることができてより安全にアタックすることができます。

特にこのライフルスリングは重宝しています。積載量増加には直接関係はないのですが、完全にハンズフリーで猟銃を肩に固定できるし、いざという時はすぐに挙銃体勢に移行できる。さすが専用品…!使い勝手がダンチだぜ!!

ただ残念なことに現在どこのショップでも販売されてない、というのがちょっと残念ではありますが…。はよ再版されねぇかな

で、popup30の実際の使用感なんですが…。、結構使い勝手良い感じです。

前述したとおり積載量自体は解体道具とか詰めること考えると結構ギリギリで、オーバーナイトハンティングに対応するにはテントとかではなくポンチョやタープ、ハンモックなどでのビバークスタイルにする必要があると思います。

ポケット数はそこまで多くなくリッドに一つ、サイドにドリンクホルダー二つ、メインコンパートメントにハイドレーション用のスリット程度です。

しかしメインコンパートメントが広いのでシンプルに積載物を詰めることができ、比較的薄く高さも調整してやることができるので鬱蒼とした林とか藪漕ぎ、トンネルとかも然程意識せずに通過できます。

むしろライフルスリングで固定された銃身が当たらないかを気にするレベル。

デイハントやベースキャンプを作ってそこから出猟するスタイルであれば全く不便なく、むしろ快適に出猟できるのではないでしょうか?

単独での忍び猟ではガンガン使っていける逸品だと思います。

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